副業タクシー乗務員の実証実験の結果報告 ~第二回は日本版ライドシェアに適応した採用サービスの実証実験を実施予定~


株式会社電脳交通(代表取締役社長:近藤洋祐、本社:徳島県徳島市、以下電脳交通)は、タクシー業界において最重要課題とされている乗務員不足に対する新たな取り組みとして、隙間時間にタクシー乗務員として働くことを希望する二種免許保有者(副業タクシー乗務員)をタクシー事業者が採用する実証実験「スポドラ」の第一回実証実験を2023年11月10日から2024年1月9日まで実施いたしました。
第二回実証実験は、2024年4月以降に日本版ライドシェアにも適応した採用サービスの実証を行うことを予定しています。

実証実験の背景
コロナ禍が収まり、国内ではオーバーツーリズムの話題と共にタクシー業界においても乗務員不足が重要課題として取り沙汰されています。業界への先入観・イメージとして「勤務時間が長い」「柔軟に働けなさそう」という声もある一方で、実際は柔軟な働き方の調整が可能なタクシー事業者も多く存在します。また乗務員不足は需要ピークの朝・夕の通勤時間帯や深夜帯、週末のイベント開催時など特定の時間帯需要に対応できれば大きく改善される仮説のもと実証実験を行いました。

実証実験の概要
今回の実証実験では、電脳交通が二種免許保有者に需要ピークの特定時間帯だけ勤務してもらう形の副業特化採用サービスを実証実験として開始し、副業人材を受け入れたいタクシー事業者と求職者をマッチングする役割を担い、業界の重要課題である乗務員不足の解消・緩和を目指しました。

実証実験期間:2023年11月10日から2024年1月10日
実証エリア:横浜・埼玉
報酬形態:1時間/1,200円〜1,800円の時給制(固定制 残業割増・深夜割増あり)
     深夜・早朝などタクシー需要が増加する時間帯は時給アップ
就労条件:週1日以上、1日4時間以上(前日までのシフト提出で勤務可能)
その他 :研修機関の教習所通学から時給発生

実証実験の結果サマリー
✓ 横浜・埼玉エリアで約30名の求職者からの応募獲得
✓面接調整に進んだ求職者の内、72%が二種免許を既に保有
✓複数名内定獲得

実証実験結果は、成果報告書(概要)をご参照ください。
https://drive.google.com/file/d/1mr1_s8ah0eAzpiW4oxZURBx3D4E9zsZ8/view

今後の展望
日本版ライドシェアに適応した採用サービスの実証実験を「スポドラ」で実施予定
今回の実証実験の対象であった「タクシー業界での隔日勤務が合わず辞めてしまったタクシー乗務員など二種免許を保有されている方 」に加えて第二回の実証実験では、「一種免許保有の自家用車での営業を希望される求職者」をターゲットに加えた実証を行うことを予定しております。第二回目の実証予定時期は2024年4月以降に予定しております。

実証実験において「スポドラ」を利用した企業の声
三和交通株式会社 代表取締役社長 吉川 永一 氏

当社のタクシー稼働率は9割程度あり高稼働を維持しています。ただ、朝・夕・深夜帯などのピーク時には配車が追い付かないこともあります。また業界全体での乗務員不足もピーク時に顕著です。
この問題に対処するため、スポドラによりピーク時に限定して副業乗務員を採用するという施策は効果的であると考えています。
今回当社が内定している方はとても優秀であり、スポドラが副業に焦点を当てていることが求職者の応募につながっていることも確認できました。この点においてこの施策の価値を実証できたと考えています。
今後は4月以降の日本版ライドシェアへの対応を期待しております。

~「電脳交通 FUTURE SUMMIT 2024」開催のご案内~
株式会社電脳交通は、2024年2月19日(月)、20日(火)に、「電脳交通 FUTURE SUMMIT 2024」と題したタクシー事業者向けのオンラインイベントを開催いたします。
2日間にわたり、電脳交通の新規プロダクト発表ならびに、「日本版ライドシェア」に関するディスカッションやタクシー業界を熟知した方との対談、業界が抱えている様々な課題に対し自社独自の対策を取り始めているタクシー事業者様方の意見交換など、ここでしか聞けないリアルなお話を2日間に渡ってお届けいたします。
下記特設サイトにて、事前参加申込みを受け付けております。事前申込み制、参加は無料です。

電脳交通FUTURE SUMMIT 2024:https://cybertransporters.com/dfs2024

■イベント概要
日時:2024年2月19日(月)10:00~17:00(予定)
   2月20日(火)10:00~18:00(予定)
参加対象:タクシー事業者・自治体
開催場所:オンライン(ZOOM)
内容:対談、セッション、事例紹介、座談会、プロダクト・事業発表
(詳細は特設サイト上で随時公開予定)
参加方法:特設サイト上にて、お申込み登録いただいたメールアドレスに、イベント参加用URLをご案内いたします。
主催:株式会社電脳交通

電脳交通の地域公共交通とSDGsの取り組み

電脳交通は創業以来、地域公共交通の維持・存続のためにタクシー事業者向けの配車システム開発・提供や配車委託サービスを提供してまいりました。また2019年からは全国の自治体・公共団体・民間企業と連携し多くのMaaS・地域交通に関する実証実験を進め、2021年に地域交通ソリューションとして事業化しデマンド交通分野などにも一層力を入れております。

高齢化・人口一極集中で地方の公共交通機関の約8割は赤字となっており、営業撤退や縮小によって交通弱者の増加や交通空白地帯が拡大しています。こうした状況を踏まえわたしたちは引き続き創業の精神と国連が定めたSDGsを尊重し「すべての人がいつでも生活に必要な移動ができる社会」と「地域に必要な移動を支える交通事業者がいつまでも存続可能な社会」の実現に向け努力してまいります。

https://cybertransporters.com/sdgs

電脳交通が特に注力し貢献目標を掲げる5つの目標

株式会社電脳交通の概要
会社名 :株式会社電脳交通(英語表記:Dennokotsu Inc.)
所在地 : 徳島県徳島市寺島本町西1丁目5 アミコ東館6階
設 立 :2015年12月
代表者 :近藤 洋祐
従業員 :169名(2023年8月末時点)
資本金 :1億円(2023年8月末時点)
主要株主:三菱商事、JPインベストメント、ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社、JR東日本スタートアップ、JR西日本イノベーションズ、四国旅客鉄道、GO株式会社、第一交通産業グループ、エムケイ、沖東交通、三和交通、NTTドコモ・ベンチャーズ、阿波銀行、徳島大正銀行、いよぎんキャピタル、ブロードバンドタワー(敬称略、順不同)